自動車の燃費差によるガソリン代の差額

燃費別ガソリン代

自動車の燃費による差額を計算

自動車の燃費の違いによるガソリン代の差額を計算しシミュレーションできます。
例えば、普段通勤する際の交通手段として車を利用している場合、毎日の走り方=燃費の違いで、ガソリン代が月単位・年単位などの使用回数でどれくらい変わるのかなどを調べたい時に使用します。

シミュレーター

※各項目の〇=記入できる箇所を変更して、色々なシミュレーションが行えます。

初期設定値の解説

基本情報としてガソリン単価100円、1日の往復走行距離50Kmとします。
そこで車の燃費を10Km/ℓとすると1日のガソリン代は500円、次に燃費が14Km/ℓになると1日のガソリン代は357円となります。

結果、1日で143円の差があり、使用日数による合計差額になると、仮に月間使用日数20日間では2,860円、年間使用日数240日間では34,320円もの差が出ます。
日ごろの走行でいかにエコ運転の重要さが大事かというのが数字でわかります。

各項目の記入例と応用

○ガソリン単価

ガソリン単価は世界情勢や地域によってガソリン単価が異なりますので、ご自身が普段利用しているガソリンスタンドのガソリン価格等を設定してください。

また、ハイオクガソリンやディーゼル(軽油)の単価に変更すれば、例えばレンタカーを借りる際にどのガソリン仕様を選択するかの判断材料とできますし、同一車種のガソリン仕様違いを購入したい時の判断材料としても利用できます。
さらに、もっとじっくりとガソリン仕様別でガソリン代の差額を調べたい時はこちらでもシミュレーションできます。

○総走行距離

走行距離を「総」走行距離としているのは往復での距離を入れることを想定しています。もちろん片道距離でも問題ありません。

走行距離の数値設定は普段の利用状況、通勤やお買い物で走行する距離を入れる他、旅行や田舎への帰省に出かけるときの家から目的地の往復走行距離を設定してください。
その時の注意点としては、走行距離の長さや走る場所、例えば市街地中心や信号機の少ない山間部、高速道路といった道路状況に応じて想定される燃費の値も適宜変更することです。
そうすることで、数値結果の正確性が格段に上がり、より現実的なシミュレーションが可能となります。

○燃費A・○燃費B

燃費の違いを1ページで見比べられるようAとBの2つを設けています。総走行距離でも説明しました道路状況、例えば高速道路中心の燃費と市街地中心の燃費を記入して差額を比べてみたり、いつも通りの運転をした時の燃費とエコ運転を心掛けた時の燃費を記入して差額を比べたり、様々な視点で比べたい値をそれぞれ設定してください。

燃費記入の応用例

その他の応用としてレギュラーガソリン車とハイブリッド車の燃費を記入すれば、年間のガソリン代の差額やさらに5年、7年、10年といった乗り換えサイクルまでのガソリン代を比較することができます。

○月間使用日数・○年間使用日数

使用日数も月間と年間で見比べられるように2つ設けています。「月間」「年間」としていますが、「月間使用日数」の値を5、「年間使用日数」の値を20に変えれば「週間平日利用」「月間平日利用」と置き換えることができます。
ほかにも土日利用のみなら月間を8、年間を96にするなど色々な日数差でシミュレーションできます。

応用シミュレーション

ガソリン車とハイブリッド車の車両価格の差額は何日で元を取れるか!?

では、実際にレギュラーガソリン車とレギュラーガソリン仕様のハイブリッド車で同一車種を乗り続けるとどれくらいガソリン代の差額が発生するのかシミュレーションしてみます。
シミュレーションに使用する車はトヨタシエンタ
こちらの車はガソリン車、ハイブリッド車の両方の仕様が設定されています。
そして、燃費についてはこちらの記事を参考に、市街地や郊外をメインとしてガソリン車を15.5km/L、ハイブリッド車を21.5km/Lとし、各項目に記入します。
またその他の情報として、レギュラーガソリンの価格は120円。
走行距離は普段の通勤利用を想定し、少し距離のある片道20kmと仮定し往復で40kmとします。

ガソリン車とハイブリッド車の基本情報を入力

結果、ガソリン車とハイブリッド車の1日の差額は87円。
平日通勤として1ヵ月を20日に設定すると、月間の差額は1,740円。
さらに、月間20日×12ヵ月の240日とし、年間の差額にすると20,880円という結果になりました。

ガソリン車とハイブリッド車での燃費差で車両価格の元を取れるのか。

もっとみてみましょう。

  • 3年間=240×3=720日では62,640円
  • 5年間=240×5=1,200日では104,400円
  • 7年間=240×7=1,680日では146,160円
  • 10年間=240×10=2,400日では208,800円

いかがでしょうか。
同一車種のガソリン車とハイブリッド車による年間のガソリン代の差額がおよそ2万円、一般的買い替え時期で多いと言われている7年では約15万円ほどの差額です。

車両価格で見た場合、ガソリン車とハイブリッド車の差額はおよそ35万円。
エコカー減税を考慮すると差額はおよそ31万円となります。

片道20kmの通勤利用だけで車両価格の元を取ろうとするのは厳しいかもしれませんね。
もし、ガソリン価格が高騰したり、通勤利用のほかに休日の旅行やお買い物で利用したりすれば、もっと短い期間で車両価格の差をガソリン代でペイできる可能性はあります。
ただし、その利用方法によって注意が必要で、先述紹介したこちらのサイトでは高速道路での燃費の差は1.2km/Lほどしかないので、高速道路を使った長距離移動を頻繁に利用するようでは燃費差が縮まりにくいといえそうです。
最後に、車両価格の差額である約31万円の元を取り戻すために必要な使用日数は、片道20kmの通勤だけの利用で計算すると、3,500日以上=年換算では9年6ヵ月以上利用する必要があるようです。

もちろん、これら上記のシミュレーションは机上の数字だけで、乗り心地やフィーリングといったことまではわかりません。
様々な情報を総合的に判断するための一つの視点としてシミュレーションしてみましたのでご参考までに。

参照サイト

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