ハイオク・レギュラー・ハイブリッド・ディーゼル各4車種のガソリン代差額の計算
各ガソリン種別とレギュラーガソリン仕様のハイブリッド車を加えた4車種のガソリン代の差額を計算しシミュレーションできます。
例えば、新車購入時の検討材料として、同一車種ガソリン仕様別によるガソリン代の比較や競合車種ガソリン仕様別のガソリン代を調べたい時に使用します。ほかにも、入力の仕方を変えることで、過去のガソリン代と今のガソリン代との差額を調べたり(単価入力の応用例)、普段の走行状態から燃費を意識した運転に気持ちを切り替えた事で今よりどれだけガソリン代の差額が生まれるか(燃費入力の応用例)を知るのに役立ちます。
- 車のガソリン代だけでなく電車と車、電車とレンタカーでどっちが安いか交通費が気になる方はこちらでシミュレーションできます。
シミュレーター
※各項目の〇=記入できる箇所を変更して、色々なシミュレーションが行えます。
初期設定値と解説
基本情報として各種燃料単価をハイオク130円、レギュラー120円、ディーゼル(軽油)110円とします。
次に自動車の総走行距離を500Kmとし、4車種の燃費をハイオク仕様車10km/ℓ、レギュラー仕様車14km/ℓ、ハイブリッド仕様車23km/ℓ、ディーゼル仕様車15km/ℓとします。
結果、走行距離500kmによる各車のガソリン代は、ハイオク車6,500円、レギュラー車4,286円、ハイブリッド車2,609円、ディーゼル車3,667円となるというのがわかります。
結果としては想像通りの内容ですが、低燃費を意識した運転や市街地中心の燃費、高速道路や信号の少ない長距離中心の燃費など様々なシチュエーションを想定してシミュレーションしてみれば最適な車種を選ぶことができそうです。
- 車種が絞れたら、次はこちらから燃費による月単位、年単位のガソリン代の差額を検討してみましょう。
各項目の記入例と応用
○走行距離
各種ガソリン仕様のガソリン代の違いをみるために、走行距離は長く設定することをお勧めします。
例えば走行距離の数値設定を決定するための目安として、普段の利用状況である通勤やお買い物利用で走行する距離を入れる場合は、1週間分の距離を入れたり、旅行や田舎への帰省に出かけるときの家から目的地の往復走行距離を入れたりと実際のご利用に近い状況を想定して記入するとより分かりやすくなると思います。
その時の注意点としては、走行距離の長さや走行する場所、例えば市街地中心や信号機の少ない山間部、高速道路といった道路状況に応じて想定される燃費の値も適宜変更することです。
そうすることで、数値結果の正確性が格段に上がり、より現実的なシミュレーションが可能となります。
○ハイオク単価・レギュラー単価・ディーゼル単価
燃料価格として各種のガソリン代を記入します。普段ご利用しているガソリンスタンドの表示価格をそれぞれの項目に記入したり、割引価格を考慮した実際の利用価格を記入したりと様々な状況に応じた数値をご記入ください。
単価入力の応用例
その他の応用としてハイオク単価=「将来の単価」、レギュラー単価=「現在の単価」、ディーゼル単価=「過去の単価」をそれぞれ記入します。
次に下記で説明する各車種燃費情報の「H燃費」「R燃費」「D燃費」を同じ燃費数値にしたり、ディーゼル単価=「過去の単価」を当時所有されていた自動車の燃費数値にすると、将来、現在、過去のガソリン代が表示されますので、当時を懐かしんだり、差額に驚愕したりと面白いシミュレーションができます。
○H燃費・R燃費・HV燃費・D燃費
各車燃費情報の項目に、H燃費=ハイオク仕様車、R燃費=レギュラー仕様車、HV燃費=レギュラー仕様のハイブリッド車、D燃費=ディーゼル仕様車として各車の燃費数値をご記入ください。
各ガソリン仕様の燃費を記入する際、「〇走行距離」の項目でもご説明した通り、道路状況に応じて想定される燃費の値を各仕様で統一させて記入するようご注意ください。
燃費入力の応用例
その他の応用として燃料価格のハイオク単価・レギュラー単価・ディーゼル単価の3種を同じ単価に合わせます。
次にH燃費=「市街地の燃費」、R燃費=「一般道の燃費」、HV燃費=「信号機の少ない山間部の燃費」、D燃費=「高速道路の燃費」と置き換えてそれぞれ記入すると、各道路状況でのガソリン使用量とガソリン代がシミュレーションできます。
または、H燃費=「普段何も意識せず走行した時の燃費」、R燃費=「燃費を意識した走行での燃費」、HV燃費=「いつもより急いだ時の燃費」、D燃費=「任意の燃費」と置き換えてそれぞれ記入すると、ご自身の運転方法によるガソリン使用量とガソリン代がシミュレーションできます。
ただし、道路状況のシミュレーションでは注意点が1点あります。
それは、走行距離の入力項目が1つしかないので、もし走行距離を50Kmと設定すれば、「市街地」「一般道」「山間部」「高速道路」すべての道路状況の走行距離が50Kmとなります。つまりこの場合では4つの道路状況をそれぞれ50Km=200Km走行した際の結果が表示されていますので、この入力結果1つだけでは目的地へ行くための現実的な走行工程とはならないことに注意が必要です。
- 自動車の燃費差によって月間や年間といった使用日数でガソリンがどれだけ差がでるかを知りたい方はこちらでシミュレーションできます。
応用シミュレーション
カローラ30年の進化で東京-大阪間のガソリン代の差額はいくらか?
では実際に当時と現在でどれくらいガソリン代が違うのかシミュレーションしてみます。
今回は歴史が古く長年大衆車として親しまれてきているトヨタカローラを使って調べてみます。
カローラとして販売されている同一車種で30年の差を出して計算してみます。
もちろん2台のエンジン排気量を同じ1.5Lに統一した上で、カタログスペックからデータを抽出します。
1台目は1989年度発売のカローラで燃費は13.2km/L(10・15モード)。
2台目は2019年度発売のカローラアクシオで燃費は18.0km/L(JC08モード)。
ただし、カタログ上の燃費測定方法が1989年当時の10・15モードから現在ではJC08モードへと変更になって表示されています。
一般的に10・15モードよりもJC08モードの方が燃費が約1割低くなると言われているようなので、カローラアクシオの燃費を10・15モードに合わせた19.8km/Lへと変更して計算します。
また、ガソリン価格について1989年当時のガソリン価格はこちらの資料によると、およそ125円で現在の価値に換算すると119円となり、2019年のガソリン価格はおよそ140円としています。
走行距離は東京-大阪間の500kmとし、いよいよシミュレーションしてみます。
結果、当然ではありますが、両車を比べてみると1989年製カローラに比べ2019年製カローラアクシオの方が燃費が良い分、およそ1,000円安く東京から大阪まで走れる計算になります。
往復では2,000円。
とても驚くほど差があるというわけではないですが、確実に進化=燃料効率が改善しているというのがわかりますね。
また、燃料の使用量についても約12ℓ、往復で約24ℓものガソリンが節約できていますので、ガソリン代の価格差以上にこちらの方が改善されているという実感がわきます。
およそ30年でガソリンエンジンの燃費向上技術がどれだけ進歩したのかがこのシミュレーションでわかりました。
このシミュレーターではガソリン価格を3種類まで記入できますので、上記年代のカローラにプラスして15年前、2004年製のスペックを入れて比べてみるのも興味深いですね。
このようにいろいろなパターンを想定して様々なシミュレーションでご活用ください。
参照サイト:
関連ページ:
自動車の燃費差によるガソリン代の差額をシミュレーション